雛祭雨が中洲の雪を消す

雛祭は、3月3日の節句に、女の子の健やかな成長を願って行われるお祭。雛人形を飾り、白酒や雛あられをふるまって祝う。

掲句は雛祭を迎える頃の寒暖定まらない季節感を詠んだ作品。関東近辺は立春を過ぎて雪が降ることが多い。大方の雪は降って2、3日で大方融けてしまうが、畑や川原などには根雪となっていつまでも残っている。春になっても、吹く風が冷たく頬を刺すのはそのためだ。しかし、それらの雪も、雛祭の頃の雨に濡れて消えてゆく。平成26年作。

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