幸せは待つか摑むか手套脱ぎ 和田順子

「手套(しゅとう)」「手袋」は外出の際に、手や指を保温するために用いる。襟巻、ショール、防寒帽などとともに、冬の外出時に身につけるものの一つ。

掲句は、外出から帰ってきて、手套を脱ぎながら自問しているところだろう。幸せは待つのがいいのか、或いはより積極的に摑みに行くべきなのかと。「手套脱ぎ」との言いさしたような下五は、あまり深刻な場面ではなく、日常生活の中でふと浮かんだ疑問だったことを表しているようだ。その軽さ、さり気なさがいい。『俳壇』2024年3月号。


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