潤目干す背中じんわりあたたかく 安倍真理子

「潤目(うるめ)」は潤目鰯のことで、ニシン科の硬骨魚。大きな眼に脂瞼があり、潤んだようにみえることからこの名がある。多くは干物にして食される。

掲句は潤目鰯を干している浜辺の光景を句にしたもの。自らの背中に差す柔らかな日差しを「じんわりあたたかく」と表現して、眼前の潤目に降り注ぐ日差しが見えて来るところがいい。どことなく春が近づく頃の空気の和みが感じられる作品だ。『俳句』2024年2月号。


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