浅間山雪の肌着でおはしけり 矢島渚男

雪は、日本海側の豪雪地帯では人々の暮らしに重くのしかかるものだが、冬の晴天が続く太平洋側では、冬の美を代表する現象として愛でられる。人々が雪に寄せる思いはさまざまだ。

掲句は、山国で暮らす人の山への親しみが表出されている作品。浅間山のまとう雪を「雪の肌着」と形容したところがいい。明け暮れ眺め暮らす浅間山に対する、麓に住む人の思いが形象化されている。『俳句』2024年1月号。


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