中国原産のメギ科ナンテン属の低木。江戸期以前に日本に伝来し、本州・四国・九州の暖地に自生するほか、庭木として植えられる。梅雨時に白い小花が房状に群がり咲いた後、小さな丸い実をつけ、晩秋初冬にかけて次第に赤く熟す。ナンテンは「難転」(難を転ずる)に通じることから、厄除け、魔除けの効能があるとされ、好んで庭に植えられてきた。

ハツフユともショトウとも読む。冬を初冬、仲冬、晩冬の三期に分けた初めの時期。二十四節気では11月8日頃の立冬から12月6日頃の大雪の前日まで。立冬を過ぎても穏やかな小春日和がしばらく続くことが多いが、草木は枯れ急ぎ、徐々に本格的な冬が近づいてくる。


陰暦9月13日の夜の月を「後の月」といい、枝豆や栗を供えるので「豆名月」「栗名月」ともいう。秋が深まる頃であり十五夜の華やかさはないが、その冷え冷えと寂びた雰囲気を楽しむ。
掲句は栗名月の夜、月明かりに誘われて外をそぞろ歩いているところ。名月を楽しみながら歩いている人の誰もが、明日のことは知る由もない。誰にも不意に訪れる死ということを思うのは、晩秋の澄み切った月光の故だろうか。『俳句四季』2023年11月号。
単に「夕焼」といえば夏の季語だが、冬に見られる夕焼を「冬夕焼」、「冬茜」などという。冬は日没が早く、寒くもあるので、外でゆっくり夕焼を眺めることは余りないが、家路などを急ぎ足で歩きながら、短く淡い夕焼を、ビルの間や木立の向こうに見るのも冬らしい情趣がある。

樹木や多年草に生じる越冬する芽のこと。春ほころびる芽は、前年の夏から秋にかけて作られており、そのまま冬を越す。鱗片葉で覆われたり、密生した毛などで保護され、冬の寒気に耐える。常緑樹にもあるが、目立たない。

