落葉ふる空軽くなり広くなり 岩水ひとみ

落葉は、落葉樹が葉を落とすこと。風に吹かれて舞ったり、音もなく地上に散り敷いたりする。落葉は地表を覆い、堆く積もる。落莫、寂寥のイメージがある。

掲句は、ひとしきり降り続いた落葉が静まった後の空の印象を句にしたもの。頭上を遮っていたものが失せて、空が軽くなり、また、広くなったように感じられたのだ。感じたことを率直に表現しただけの作品で何の解説も要しないが、句には、初冬という季節のもつ軽やかさがある。冬、特に初冬は決して落莫、寂寥のイメージだけの季節ではない。『俳句界』2023年11月号。


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