椿の実は夏から秋にかけて紅褐色を帯び、強い艶が目を惹く。大きさは赤子の握り拳ほどだ。
掲句は、長男の結婚を祝しての作。子育て中苦労した時期もあったので、天に感謝したい気持ちが「賜りし」の措辞に出ていると思っている。熟れかけた「椿の実」が惚れ惚れするような色艶を呈していた。令和元年作。
椿の実は夏から秋にかけて紅褐色を帯び、強い艶が目を惹く。大きさは赤子の握り拳ほどだ。
掲句は、長男の結婚を祝しての作。子育て中苦労した時期もあったので、天に感謝したい気持ちが「賜りし」の措辞に出ていると思っている。熟れかけた「椿の実」が惚れ惚れするような色艶を呈していた。令和元年作。
山法師はミズキ科の落葉又は常緑高木。初夏に花を咲かせた後青い実をつける。実は、熟すにしたがって紅熟し、食べるとマンゴーやバナナに似た甘みがある。

俳句で「秋蒔き」といえば、野菜の秋蒔きのこと。大根、蕪、牛蒡、蚕豆などの種蒔きは初秋から仲秋にかけて行う。秋蒔きの時期は、野菜やその品種ごとにそれぞれ適期がある。秋蒔きの野菜は、大根や白菜のように初秋の頃種を蒔き、その年の晩秋から冬にかけて収穫するものもあるが、キャベツのように次の年の春から初夏にかけて収穫期を迎えるものもある。

白玉は喉越しがよく見た目が涼し気な夏の食べ物。白玉あんみつ、白玉ぜんざいなどは、甘味処の定番メニューだ。
掲句は和風喫茶や甘味処での光景を切り取った作品。店内で向かい合って白玉を食べながら商談しているらしい二人連れの客。隣の席で彼らの話を聞くともなく聞いていると、態度や話ぶりから、この商談が駄目らしいことが赤の他人の作者にも分かったという。スナップショットのような軽い作品だが、その軽さが白玉の趣とどことなく照応していて面白い。『文藝春秋』2023年9月号。
夜が明けてもまだ空に残っている月のこと。陰暦の8月16日以降は、しだいに月の出が遅くなるので、翌日の明け方にも月を見ることができる。月の面を蝙蝠の影が掠めたりもする。夜の光を失った月には、夢の続きのような淡々しさがある。
