金魚は鮒の観賞用に改良された飼育品種で、中国から日本に移入されたのは室町時代末期。和金、琉金などの在来品種を含め、多くの品種がある。
掲句は、光源氏という名の金魚が、水槽の藻を突(つつ)いているという。光源氏は、周知のように『源氏物語』の主人公。おのずから、豊かな鰭をもつ華麗な金魚が水槽を鷹揚に泳ぎまわる様が思い浮かぶ。軽い感興に発した作品だが、光源氏という金魚の名の意外性が、作品に豊かな余情をもたらしている。『俳句』2023年10月号。
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