「暑き日」は、夏の暑い一日とも、暑い太陽そのものとも読める。
掲句は夏の暑い一日の締め括りに、熱いものを食べたとの句意。食べたのは香辛料の効いた肉料理だろうか。それとも炊き立てのご飯とみそ汁だろうか。いずれにしても、暑い日に、冷たいものではなく、敢えて熱いものを食べるところに、夏に負けずに健やかに生きる作者の意志と知恵が見える。平凡を恐れずに詠むことで得られた佳句である。『俳壇』2023年10月号。
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