稲は、品種によって多少の前後はあるが、おおむね8月頃に穂が出て花を咲かせる。花は、一つの穂に100個ほどつき、開花時間は午前中の2時間ほどと短く、穂先から順に開花していく。一つの穂の開花期間は1週間ほど。好天の日に花を一斉につける光景は実りを予感させる。咲き終わった花が田の面に浮遊するのは風情がある。

稲は、品種によって多少の前後はあるが、おおむね8月頃に穂が出て花を咲かせる。花は、一つの穂に100個ほどつき、開花時間は午前中の2時間ほどと短く、穂先から順に開花していく。一つの穂の開花期間は1週間ほど。好天の日に花を一斉につける光景は実りを予感させる。咲き終わった花が田の面に浮遊するのは風情がある。

秋燕は、秋に南方に帰ってゆく燕をいう。営巣期を過ぎても8月中旬から9月にかけて帰る前の燕を見かけるが、軒先など人の生活の間近にというよりも、空高く遥か彼方を一羽又は数羽でとぶ燕の姿に気づくことが多い。
掲句は秋燕を見かける頃の空の澄みを句にしたもの。昼間快晴だった空が、崩れることなく、一片の雲もないまま暮れようとしている。その初秋の空合いを「緩びなき」と表現したことがこの句の眼目だと思っている。平成21年作。『春霙』所収。
末枯は、晩秋になり、草葉が上部から、又は先の方から枯れてくること。乾いた風に揺れながら枯れてゆくさまは、秋の深まりを感じさせる。
美術展で、江戸時代の絵師伊藤若冲の群鶏図を観る機会があった。真っ赤な鶏冠を振り立てて鶏が躍り出てきそうな絵の前に立っていて、ふと、日頃身の周りにある枯れかかった草々を思い浮かべた。いつまでも褪せない顔料で描かれた鮮烈な鶏たちと、日々青みを失いつつある末枯とは、正反対であるからこそマッチングするのではないかと直感した。平成18年作。『春霙』所収。
盂蘭盆(うらぼん)のときにナスやキュウリに苧殻の脚をつけ、馬や牛とする。精霊馬ともいわれる。魂棚や家の前、墓地の入り口などに置く。魂(祖先の霊)はこの乗り物に乗って家に戻り、また帰って行く。家に戻って来るときは家に向け(迎馬)、帰って行くときは外に向けて置く(送馬)。


台湾原産のユリ。「高砂」は台湾の古称。日本には1920年代に園芸用に移入され、全国に分布する。明るい原野や荒野で育ち、海辺から低地、高山帯に至るまで広く自生。テッポウユリに似るが、茎が比較的太く丈夫で、丈が 1.5メートル ほどに生長するものもある。花期は晩夏から初秋で、通常の百合よりも遅咲き。花は白を基調とするものの薄い紫色の筋が入る。
