焼酎は日本の代表的な蒸留酒。アルコール度数が高く、比較的安価なので、庶民的な酒として浸透している。麦焼酎が一般的だが、甘藷焼酎、蕎麦焼酎、黍焼酎なども知られている。
掲句は、長野への旅行中買い求めた蕎麦焼酎を飲みながら、酒器をあれこれと想像してできた作品。とある美術展で目にした瀬戸黒茶碗の柔らかみのある端正な姿が記憶からよみがえってきた。焼酎はお湯などで割って飲むのが普通だが、何も混ぜずに生(き)のままで飲むのも、蕎麦の香りと旨味をより実感できる。なお、「瀬戸黒」は瀬戸黒茶碗の略称で、桃山時代に美濃窯で焼かれた黒無地の茶碗のこと。平成29年作。


