百日草はキク科の一年草。開花期が長いことからこの名がある。暑い夏をとおして咲き続け、冬の初めまで咲き残っている。
掲句は、生活者としての日常の機微を掬い上げた作品だ。月火水木金土日の一週間を総称して七曜というが、何かと予定が立て込んで忙しなく過ごす日々の中で、日曜だけがぽっかりと予定がないままだという。少し寂しく物足りない気がするが、一方では気ままに過ごす日曜も悪くない。「ぽつかりと」との軽い擬態語が、そんな心情を想像させる。暑い日々はまだまだ続く。『俳句』2023年8月号。
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