博多祇園山笠は博多の櫛田神社の夏祭。博多祭ともいう。祭の熱気が最高潮に達するのは7月15日の「追山笠(おいやま)」で、この祭の掉尾を飾る神事。早朝、太鼓の合図で山笠が次々走り出し、熱気と興奮の中四キロ余のコースのタイムを競う。
掲句は山笠を担う舁き手が、息を揃えて太鼓の合図を待っている場面。舁き手にとっても観客にとっても緊張の一瞬だ。観客の一人である作者も、舁き手と息を合わせて、今か今かと太鼓の合図を待っているのだ。『俳壇』2023年8月号。
kknmsgr
Δ