天使魚と目が合ふ夜の地震かな 五島高資

天使魚はエンゼルフィッシュの和名。南米のアマゾン川などに生息する淡水魚であり、観賞用に飼われる熱帯魚(夏季)の中でも人気の品種。気性が荒く、自分の縄張りを主張して他の魚を攻撃することもあるという。

掲句は、夜の地震の最中、水槽越しの天使魚と目が合ったとの句意。地震の揺れの中にいて、作者と天使魚は不安を共有しているようにも思えてくる。天使魚は、作者の身辺にいて、夜の時間を共にし心を和ませる大切な存在なのだ。『俳句界』2023年7月号。


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