鰤といえば冬の季語だが、産卵前で適度に脂がのった鰤を彼岸鰤として珍重する地方もあるようだ。一方では、産卵を終え痩せて味が落ちた3、4月の鰤を彼岸鰤と称する地方もある。
掲句で届けられたのは、脂がのった産卵前の鰤だろう。今季の鰤もそろそろ食べ収めの頃だ。折から、本格的な春の訪れを目前に、やや冷たい風が吹いて海が時化ている。海辺に住む人の風土感が活きている一句。『俳句』2023年6月号。
kknmsgr
Δ