「霾」(つちふる)は、春になって、大陸から海を越えて飛んでくる黄砂のことをいう。空は黄色くかすみ、大気は埃っぽく、関東近辺では、強風が畑などから巻き上げる土埃も入り交じって、厭な一日となる。
掲句は、神田神保町に職場があった頃、昼休みに辺りを歩き回っていてできた作品。昌平橋近くの中央線の高架を潜ったとき、町名が「神田淡路町」から「外神田」に変わったことに興味を感じた。町中を歩きながらも、黄ばんで濁った東京の空が、意識のどこかにあったのだろう。平成11年作。
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