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俳句の庭

  • 馬肥ゆ

    11月 13th, 2025

    秋、馬が冬に備えて皮下脂肪を蓄え、肥えてたくましくなること。「天高く馬肥ゆ」との中国の故事にもとづく言葉。野生の獣たちの多くは餌が少なくなる冬が到来する前に栄養や脂肪を体に貯めこむ。家畜化された馬も野生の名残で秋に食欲が増し、体重などが増加する。馬は、かつては運搬の使役や農耕に大切な役割を果たしてきたが、現在では乗馬・競馬などの競技での利用が主になっている。

  • 神渡し

    11月 13th, 2025

    旧暦10月頃に吹く西風のこと。船乗り言葉に由来する。この時期、全国の神々が出雲大社へ集まるとされており、その神々を送り出す風である。なお、旧暦10月は、出雲以外の地域では「神無月(かんなづき)」、出雲地方では「神在月(かみありづき)」と称する。

  • 草城忌夜の風花を唇に

    11月 13th, 2025

    「草城忌」は俳人日野草城の忌日で、1月29日。1956年のこの日、54歳で死去。草城は、初期の写生を基盤とした華麗でモダンな句風から、中期の無季を容認した革新的な新興俳句へ、そして、主として病床で過ごした晩年には静謐で人生の深みを見つめる句風へと変化した。

    掲句は、冬に長野の野辺山高原に滞在したときの作品。八ヶ岳を越えてくる北西の風に、夜昼となく山が鳴り、風花(かざはな)が舞った。風花は本来は青空に舞う雪のことだが、からりと晴れた夜空に舞う雪を風花と呼んでもいいだろう。自分の唇を意識したところに、若年の頃の草城の句風に通じるものがあると感じた。平成17年作。『春霙』所収。

  • 伸び放題の茶の木

    11月 12th, 2025

    写真は、花と蕾をびっしりつけた茶の徒長枝(とちょうし)。手入れが行き届いた茶畑では見られない光景だ。茶の木が沢山の花を咲かせると、翌年の茶の葉に送られる栄養が花や実に使われてしまうので、茶園では、咲く前に蕾を摘み取ることもあるという。だが、このように野放図に枝を伸ばして花を咲かせるのが、茶の木の本来の姿なのかも知れない。関東近辺では、自生の茶の木を見かけることは余りないが。

  • 鎧鼬魚(よろいいたちうお)

    11月 12th, 2025

    アシロ科ヨロイイタチウオ属の海水魚。本州以南のやや沖合の深海に生息する。東京近辺では「ひげだら」の名で店頭に並ぶ。冬が旬で、鍋物や汁物などとして食される。なお、歳時記には掲載されていない。

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