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俳句の庭

  • 鮭

    11月 17th, 2025

    サケ科の魚類で、シロザケ、ベニザケ、ギンザケなどの総称。一般的にはシロザケのことだが、北海道で獲れるベニザケ、ギンザケ、マスノスケなども含まれる。サクラマス、ニジマスなども鮭の仲間。川の上流で孵化した稚魚は海に下って成長し、再び産卵のため故郷の川に戻ってくる。石狩川、十勝川など北海道や北日本の川に多く見られる。肉は淡紅色で生食のほか、塩引、缶詰などにする。卵の「はららご」も賞味される。

    下の写真は養殖のトラウトサーモン。

  • 淵の碧鮎落ちてよりさだまりぬ

    11月 16th, 2025

    「落鮎(おちあゆ)」は、秋に産卵のために川を下る鮎のこと。その頃の鮎は腹が赤みを帯び錆びたような色になるので「錆鮎」ともいう。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死ぬ。

    掲句は県境を流れる柳瀬川の川べりを歩いたときの作品。川は浅瀬となり淵となりながら流れていく。既に秋も半ばを過ぎ、鮎も下流に落ちて行く頃だ。そう思いながら淵を眺めていると、夏の頃より淵の青みが増しているように思えた。淵は、少し緑色の混じった青い色合いなので、「青」ではなく「碧」の字を用いた。令和6年作。

  • 初冬の高層マンション

    11月 16th, 2025

    かつては小金井街道沿いに寂れた町並みが続いていたわが町も、近年高層マンションが立ち並ぶようになった。このような光景に心の安らぎが感じられることはないが、冬の冴えた灯が縦につらなるさまは、現代的な都市の美観と言えないことはない。昔の町を知る者にとっては、隔世の感がある光景だ。

  • 小六月

    11月 16th, 2025

    陰暦10月の異称。「小春」ともいう。陽暦では11月頃に当たる。この頃、暦の上では冬になっているが、春のような穏やかな日が続くことがある。本格的な冬の到来を前にした、季節の小休止という感じだ。

  • 冬の月如来の繊き指を想ふ

    11月 15th, 2025

    四季を通して月は見られるが、「冬の月」は寒さの中で仰ぐ月であり、その冴え冴えとした光には静かで研ぎ澄まされた美しさと荒涼たる寂寥感がある。

    掲句は眼前に昇った「冬の月」を詠んだ作品。遮るもののないその冴え冴えとした月光の中で胸裏に浮かんだのが、かつて見た釈迦如来像や阿弥陀如来像の印を結んだ繊い指だった。人を差し招くような、また、拒むような如来の手の印象が、長い間私の心の中に残っていたものと見える。平成19年作。『春霙』所収。

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