「筍」は、イネ科タケ亜科タケ類の地下茎から出る若芽のこと。「筍」が出る時期は、竹の種類によって、また、地方によって若干異なる。食材としての「筍」の旬は、孟宗竹が3月から4月、淡竹、真竹が4月から6月、根曲がり竹が5月中旬頃からだが、俳句では「筍」は初夏の季語になっている。穂先が地上に現れると次第に固くなり、えぐみも強くなるため、地面に顔を出すか出さないうちに収穫する。

「筍」は、イネ科タケ亜科タケ類の地下茎から出る若芽のこと。「筍」が出る時期は、竹の種類によって、また、地方によって若干異なる。食材としての「筍」の旬は、孟宗竹が3月から4月、淡竹、真竹が4月から6月、根曲がり竹が5月中旬頃からだが、俳句では「筍」は初夏の季語になっている。穂先が地上に現れると次第に固くなり、えぐみも強くなるため、地面に顔を出すか出さないうちに収穫する。

スイカズラ科の落葉低木で、生長すると人の背丈を凌ぐほどになる。初夏、白色の小花が球形に集まって咲く。眩しい五月の陽光に弾むように咲く姿は魅力的だ。薄緑色のものや、うすうすとピンク色に染まったものなどもある。なお、晩春に咲く「こでまり」はまったく別種(バラ科)の植物。

4月も下旬になると、日差しや風、水のきらめき、庭園や野の花々、道を歩く人の服装、青果や鮮魚の売り場など、見るもの聞くものにつけ、夏の近づいてくることを実感することが多くなる。
掲句は、簡明な即物具象の作品。一読、〈春暁の竹筒にある筆二本 龍太〉を思い浮かべた。動きがあるとすれば、戸外に干してある俎板に、木漏れ日がゆらゆらと揺れていること位だろうか。いずれにしても、下五の「夏隣」は盤石の据わりだ。本格的な夏の到来を前にした静かさが辺りを支配している。「俎板」という素材に、生活者としての作者の日常が覗いている。『俳壇』5月号。
冬の間、凍てついた空から冷徹な光を投げかけていた月は、春めいてくるにつれて、光をやわらげ、潤いを帯びて中天にかかる。
掲句は、仲春の頃、林や湖畔を歩きながら月を振り仰いでの作。林中では、芽吹きが始まっている木々の梢も月もどことなくけぶって見えたが、湖畔に出ると、すっきりと澄んだ月が仰がれた。見上げる場所によって、月が色々な表情をみせることに、興味を持った。平成31年作。
「鶯餅」「蕨餅」は春早々に、「桜餅」は少し遅れて桜の咲く頃店頭に並ぶ。「桜餅」には、関東風の長命寺と関西風の道明寺があるが、ともに薄紅色の餅肌で、塩漬けした桜の葉で包む。一年のうちほんの一時期店頭に出てくるものだが、好物の人はその時季の到来が待ち遠しいだろう。
掲句は、婚儀や遠忌の法要などで久し振りに顔を合わせた従弟・従妹たちが同座して、歓談している場面。「いとこ」という関係は、ごく親しい場合を除いて、一般には会う機会も限られ、年を経るにつれて疎遠になっていくものだが、そんな彼ら彼女らが並んでみると、やはりどことなく似ているところが、目についたのだ。「いとこ」同士という緩やかな関係と「桜餅」とが、どことなく照応していて面白い。『俳壇』2023年5月号より。