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俳句の庭

  • 春の鵙天地和合の季(とき)に入る

    4月 24th, 2023

    単に「鵙」といえば秋の季語だが、春の営巣期に雌に求愛する鵙は、天地に向かってやさしく呼びかけるような声で鳴く。秋晴れの澄みわたった大気を貫く鵙の声とは趣が異なる。秋の高鳴きは鵙の縄張り宣言であり、越冬して春になると、自らの縄張りに留まったまま営巣期・繁殖期に入っていく。

    郊外で、風の彼方にやさしく呟くような「春の鵙」の声を聞いて、春の訪れを感じたことが契機になってできた一句。冬の間は天地も風も草木も、それぞれ孤立して厳しい様相を呈していたのだが、いつしか、自然の万物も人間も相互に親しみ合う季節に入ったのだと思った。平成25年作。

  • 白雲木(はくうんぼく)

    4月 23rd, 2023

    全国の山地や庭園に見られるエゴノキ科エゴノキ属の落葉高木。5~6月に純白の花が長い穂になって垂れ下がる。その花の様子を白雲に見立てたのが和名の由来。「えごの花」は歳時記に仲夏の季語として掲載されているが、同科同属の「白雲木」もほぼ同時季に咲くので、仲夏の季語として扱っていいだろう。「えごの花」と同様に、この季節の印象そのままの清潔感のある明るい花だ。

  • 薔薇(ばら)

    4月 23rd, 2023

    バラ科バラ属の総称。花時は初夏、次いで秋。細々と冬に咲き残っている「薔薇」もあるが、俳句で「薔薇」といえば、初夏の季語。「薔薇」は、その姿形を楽しむほか、香りを愛でる人も多い。古くから人類が品種改良を重ねてきた「薔薇」には多くの品種がある。中でも、一重咲きは野生の「薔薇」が持つ本来の花型で、楚々とした姿が印象的だ。一方、八重咲の「薔薇」の絢爛たる姿形も魅力的だ。「薔薇」には、西洋庭園がよく似合う。

    下の写真は、日比谷公園の薔薇園。

    下の写真の蔓性の白薔薇は、ドイツ生まれの品種「アイスバーグ」。

    下の写真は、日本生まれの品種「春霞」。

    下の写真は、フランス生まれの品種「パブロワ」と「サラバンド」。

    下の写真は、イギリス生まれの品種「シャンパンモーメント」。

    下の写真は、日本生まれの品種「ブルーグラビティ」。

    下の写真は、日本生まれの品種「あおい」。

    下の写真はフランス生まれの品種「ギーサヴォア」。

  • 鮠の水ひとすぢ走る末黒かな

    4月 23rd, 2023

    「末黒」は、野焼きの後、草木が黒く焦げて残っている野のこと。害虫駆除や葭などの芽吹きを促すために、畦や堤、河川敷の野焼きが行われる。最近は、野焼きを禁止する自治体も多くなっているようだ。

    掲句は、山梨の廣瀬直人先生(当時「白露」主宰)のお宅を訪問する前に、近くの日川の河川敷を句友と散策した時の作品。堤を越えて河川敷に足を踏み入れると、数日前に野焼きが行われたことが一目で分かるような、「末黒」の光景が広がっていた。日川は、焼野の真ん中を流れる清冽な一条の流れとして、目の前に現れた。平成22年作。

  • 春の水

    4月 23rd, 2023

    冬の寒気が去ると、氷っていた水は解け出して、日差しの中をきらめきながら流れる。早春の頃の水には刺すような冷たさがあるが、春が深まるにつれて温んできて、諸々の命を育む「春の水」となる。

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