梅は、花の後小さな青い実を結び、5~6月にかけてふくらんでくる。やがて黄熟して甘酸っぱい香りを放つ実梅となる。熟す前の青々とした実が「青梅」。梅酒は、まだ固い青梅をホワイトリカーや焼酎に漬け込んで作る。一方、梅干しを作るには、黄ばんだ完熟梅を用いる。梅雨の頃、スーパーの青果売り場に並ぶ青梅は、ひと際目を引く青さだ。

梅は、花の後小さな青い実を結び、5~6月にかけてふくらんでくる。やがて黄熟して甘酸っぱい香りを放つ実梅となる。熟す前の青々とした実が「青梅」。梅酒は、まだ固い青梅をホワイトリカーや焼酎に漬け込んで作る。一方、梅干しを作るには、黄ばんだ完熟梅を用いる。梅雨の頃、スーパーの青果売り場に並ぶ青梅は、ひと際目を引く青さだ。

センリョウ科の多年草で、日本全国の低地や山林の日陰地に自生。晩春の頃、四、五枚の葉の中央から花穂を二、三本伸ばし、粒状の白い小花を咲かせる。名前は、静御前とその幽霊の舞う様子を描いた謡曲「二人静」に由来する。

「春動く」は、「春めく」の傍題。立春を過ぎてしばらく経つと、春らしくなってきたと感じる瞬間がある。冬の間、土中や水中などでひっそり静まり返っていた生き物たちがいよいよ動き出す。
掲句は、「殻」や「繭」の中で動き出す春を詠む。生き物の「殻」としては、鳥などの卵の殻を想像したい。また、「繭」といえば絹糸の原料となる蚕の繭(春季)を思い浮かべるが、ここでは蚕の繭に限定せずに、より一般的に、昆虫の幼虫が蛹(さなぎ)になるときにつくる殻状または袋状の覆い(繭)を想定したい。生き物たちの営みが始まる春先の、静から動への季の移ろいが的確に捉えられている。『俳句』2023年5月号より。
麦は、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバクなどの総称。中央・西アジアの乾燥地帯が原産で、コムギ、オオムギは人類が農耕を始めたときからの最も歴史の古い作物であり、日本へも大陸から伝来して、栽培が始められた。晩秋に蒔かれた麦は、冬を越し春に育って、翌年の初夏には黄ばんで成熟する。俳句で「麦」といえば、黄熟した初夏の麦畑を思い浮かべる。「麦の秋」「麦秋」は、麦の刈り入れ間際の頃をいう時候の季語。

「緑雨」は「夏の雨」の傍題。夏に降る雨一般を総称して「夏の雨」というが、やや漠とした印象を与えることは否めない。その点、「緑雨」と表現することで、雨の特徴や個性がよりはっきりするように思う。雨に濡れて目に一層鮮やかな草木の緑も見えてくる。
