イネ科ヒエ属の一年草。栽培種の「稗(ひえ)」に対して野生のものを総称していう。犬稗(いぬひえ)、水稗(みずひえ)など日本には5種の野生種が自生しているが、どれも食用にはならない。多くは水田周辺に生育し、初秋の頃、大振りの穂を出す。

イネ科ヒエ属の一年草。栽培種の「稗(ひえ)」に対して野生のものを総称していう。犬稗(いぬひえ)、水稗(みずひえ)など日本には5種の野生種が自生しているが、どれも食用にはならない。多くは水田周辺に生育し、初秋の頃、大振りの穂を出す。

鴉の営巣は春から夏にかけて。人家に近い林や市街地などで営巣し、卵の孵化から巣立ちまで1か月ほど。その後もしばらくは親鳥とともに過ごす。
掲句から、既に巣立って木や電線にいる鴉の子を想像した。見た目は一人前だが、声はか細く、飛ぶのも余り上手ではない鴉の子。巣立つ前と同様、親鴉から餌をもらって生きているのだが、それでも日々生長し、生きる知恵を身につけ、「風を読むまなざし」をしているという。「風を読む」というのも、自然の中で生きていく鴉にとって、なくてはならない生活の知恵なのだ。『俳句四季』2024年8月号。
イネ科の一年草。花穂が細くて柔らかい「雌日芝(めひしば)」に比べて、「雄日芝」は花穂も茎も太くて頑丈な印象がある。全国の野原、路傍、土手、公園の草地などに普通に見られる。秋に、草の先に放射状に緑色の穂状花序を出す。子供たちが茎と茎を絡ませて引き合う草相撲をして遊ぶことから「相撲草(すもうぐさ)」とも呼ばれる。

夏が終わろうとする頃、秋の訪れを待ち望むこと。蒸し暑い夏は耐えがたく、早く厳しい暑さから解放されて、爽やかで過ごしやすい秋の到来を待つのはごく自然な心の動きだ。季語「秋近し」「秋隣」にも秋を待つ心が潜んでいるが、「秋を待つ」には、より直接的に秋の到来を待つ気持が表れている。

緑の木々に覆われる夏の山を「青嶺(あおね)」「翠巒(すいらん)」「山滴る」などといい、夏を迎えて青々とした山々を「青山河(あおさんが)」という。青は溌溂とした夏の到来を告げる色だ。
掲句は北海道旅中の作。6月の北海道は丁度新緑の時季だった。函館市内やクラーク像の周辺などどこを歩いても、吹く風には咲き始めた花や萌え出た草木の匂いが入り混じっていた。バスから降りて富良野の花圃の中を歩いたときの印象が最も強かった。「薫風」という既存の季語では十分に表現できないと考えた。令和5年作。