元日の暁の空が、日ののぼる前に茜色に染まるさまを目出たく表現した言葉。早暁の空が茜色に染まるのは、晴れた日であれば毎日のことだが、新たな年を迎えた改まった心で眺めるところに、この季語の味わいがある。

元日の暁の空が、日ののぼる前に茜色に染まるさまを目出たく表現した言葉。早暁の空が茜色に染まるのは、晴れた日であれば毎日のことだが、新たな年を迎えた改まった心で眺めるところに、この季語の味わいがある。

元日望み見る富士山の姿。関東近辺からも、晴れわたった日には、西の方角に遠望することができる。古くから、筑波山とともに、その端正な姿が賞されてきた。

年始の初売りなどで、色々なものを詰めて封をして販売する袋のことで、「初売り」の傍題。昔は元日は休業し二日から店をひらいたが、今は多くの店が元日から開店している。この一年の繁盛を願い、福袋などを用意して客を呼び込む。

カタクチイワシの幼魚を素干しにし、それを炒って、醤油・砂糖・みりんを煮詰めた汁をからめたもの。正月の食膳に供される。「五万米」とも表記される。また、農家が田植え祝いの祝膳に用いたので「田作(たづくり)」ともいわれる。

正月、門戸に一対の松を立てること。年神を門で祭るもの。竹や梅などを添えて一対をなす手の込んだものもあれば、門柱に松一枝を添えるだけの簡単なものもある。また、地方によっては、楢、椿、榊などを門木として飾るところもある。松は、正月に迎える神の依代(よりしろ)の意味を持ち、長寿を願う意もある。
