新年になって初めて武道や舞踊・生花・茶の湯・謡曲などの遊芸の稽古を始めること。「初稽古」ともいい、より具体的に「吹初(ふきぞめ)」、「吹始」「弾初(ひきぞめ)」「初弾」「琴始」「舞初」「初鼓」「鼓始」「打初」「初謡(はつうたい)」「謡初(うたいぞめ)」「松謡(まつうたい)」「生初(いけぞめ)」などともいう。年頭に家元などの許に門弟が集い、その年の稽古が始まる。

新年になって初めて武道や舞踊・生花・茶の湯・謡曲などの遊芸の稽古を始めること。「初稽古」ともいい、より具体的に「吹初(ふきぞめ)」、「吹始」「弾初(ひきぞめ)」「初弾」「琴始」「舞初」「初鼓」「鼓始」「打初」「初謡(はつうたい)」「謡初(うたいぞめ)」「松謡(まつうたい)」「生初(いけぞめ)」などともいう。年頭に家元などの許に門弟が集い、その年の稽古が始まる。

初詣の際寺社で分かたれる厄除けの弓や矢。宮中で正月に行われていた弓の儀式「射礼」に由来するという。元々、縄で作った輪を射る子供の遊びがあり、輪を「はま」、弓を「はま弓」、矢を「はま矢」と言った。後に、「はま」が「破魔」に通じるとして、前年に生まれた男児の健やかな成長を祈ってその弓矢を初正月に贈答するようになった。今は正月の厄除けの縁起物として神社で買い求め、お守りとして家内に飾る。

元日の「大正月」に対して1月15日を「小正月」という。満月の日を年の始とした太古の名残で、旧暦時代ではこの日は満月の日に当たった。その年の邪気を祓い長寿を願って小豆粥を食べる。古くは祝い餅を搗いたり団子を作って祝った。注連飾などを外して焚上げる左義長(どんど焼き)も各地で行われる。また、元日を「男正月」というのに対して、この日を「女正月(めしょうがつ)」ともいう。正月忙しかった女たちがようやく正月気分にひたれるという。餅花、繭玉は小正月の飾り。

陰暦正月七日をいう。中国前漢に由来する呼称。五節句の一つで七種粥をいただく。なお、五節句は1月7日の人日(七草の節句)、3月3日の上巳(じょうし、桃の節句)、5月5日の端午(菖蒲の節句)、7月7日の七夕(七夕祭り)、9月9日の重陽(ちょうよう、菊の節句)のこと。

一年の邪気を祓い万病を防ぐため、正月七日に七種(ななくさ)の若菜を入れた粥を食べる風習。七種が揃わないときは薺(なずな)だけを入れた「薺粥」とする。古代中国では、人日の節句(1月7日)に七種類の穀物を羹にして食べ無病を祈る習慣があり、日本でも最初は七種粥といえば七種の穀物だったが、その後、穀物は春先の七種類の草に変わった。なお、春の七草は芹、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)のこと。
