「神の留守」は、陰暦10月(神無月)に八百万の神々が出雲に集まり、各地の神々が留守になること。神が去った後の静けさや、少し寂れた様子が思い浮かぶ伝承に基づく季語。
掲句は、神が留守になる頃の初冬の空合いを詠んだ作品。「吹越(ふっこし)」は晴天時に風に乗って雪がちらちらと舞うこと。「風花(かざはな)」ともいうが、日本海側から山を越えてくる風雲や雪のぱらつく様が目に浮かぶ言葉だ。未明の頃戸外を歩いていて、飛ぶように通り過ぎて行く雲に星々が消えたり、再び現れたりする様を仰いだ。私の住んでいる南関東では、実際に雪が舞うことは余りないのだが・・・。令和7年作。