春先に降り、うっすらと積もっても儚く消えてしまう雪のこと。「泡雪」「沫雪」とも表記する。 気温が上がってから降るため、結晶が溶けかかって大きな雪片(牡丹雪)になりやすく、地面や木々に積もってもたちまち溶けてしまう。

春先に降り、うっすらと積もっても儚く消えてしまう雪のこと。「泡雪」「沫雪」とも表記する。 気温が上がってから降るため、結晶が溶けかかって大きな雪片(牡丹雪)になりやすく、地面や木々に積もってもたちまち溶けてしまう。

主に冬の寒さを防ぐために肩に羽織る毛糸やウール、カシミヤなどの大判の布。防寒やファッションを目的として、和装・洋装問わず用いられる。春先の寒さをしのぐ薄手のものは「春ショール」(春季)。近年は街中で見かけることが少なくなった。

令和2年に刊行された『廣瀬直人全句集』に収められている諸作品から、折々の感銘句を取り上げ、読み味わっていきたい。
一月一日山に鳶雲に鳶 直人
一月一日は「元日」。一年の始めの日である。その日の朝に限定するときは、「元旦」「大旦」などともいう。門松や鏡餅を飾り、屠蘇を酌み、雑煮を食べて祝う。 また、「正月」といえば、新年を祝う行事や華やいだ雰囲気をイメージする。
掲句は、「元日」「元旦」「年新た」などの既存の季語を敢えて用いずに、「一月一日」と何の飾り気もなく表現した作品。「一月一日」の8音を上に据えた8・5・5の破調の句だが、一読新鮮な味わいがある。新年を迎えた作者の決意が読む者に静かに伝わってくる。正月の華やぎを極力排除した独り心の作品であり、作者の目は鳶の舞う元日の空に向けられている。龍太の代表作〈春の鳶寄りわかれては高みつゝ〉で詠まれた鳶を通して、師弟の詩心が呼び交わす。作者晩年の絶唱といっていいだろう。直人はこの年の1月14日に病に倒れ、再び句作の筆を執ることができなかった。最後の句集『風の空』以降に発表された作品である。平成24年作。

幹が苔むしたり、ねじ曲がったりしながら、春になれば凛とした花を咲かせる公園の老梅。樹齢は不詳。先日降った雪の重みで太い枝が折れていた。枝先には蕾がびっしりとついていた。
春に降る薄くて大きな片の雪。漢字表記では「太平雪」。「だんびら雪」「かたびら雪」ともいう。「淡雪」の傍題。地面に降っても間もなく溶けてしまう軽く儚い雪である。
