厳しい冬の寒さによって何層にも重なった分厚い氷のこと。湖、池、川などの水が分厚く凍りつく。透き通った表面や光を反射する輝きが美しく、静かで厳しい冬の情景である。「氷」の傍題。

厳しい冬の寒さによって何層にも重なった分厚い氷のこと。湖、池、川などの水が分厚く凍りつく。透き通った表面や光を反射する輝きが美しく、静かで厳しい冬の情景である。「氷」の傍題。

冬の寒さの中で咲く紅色や淡紅色の梅の品種のこと。その多くは八重咲きである。12月頃から咲き始め、主として年明けから2月3日頃までの寒中に花をつける。「冬の梅」の傍題。

「着膨れ(きぶくれ)」は、寒さを防ぐため衣服を何枚も重ねて着て、体が膨れて見える状態。身体の動きが鈍くなりやすく、心の働きにも同様の影響をもたらす。端から見ればどことなくユーモラス。
掲句は、「着膨れ」の状態にある作者自身、或いは他の人を辛辣な目で詠んだ作品。外見などは気にせずに「着膨れ」ていても、人並みに国を憂える思いは残っている。それも「ときどき」だというのだ。その人の大方の関心や話題は身辺の雑事・俗事に終始している。「ときどき」という措辞に、自他を含めた人間界に対する辛口の批評眼が覗く。『俳句』2026年2月号。

量り売りで売られていた蜆(しじみ)。蜆は一年中淡水で採取できる身近かな小貝だが、寒中に獲れる寒蜆は、特に身が締まって栄養価が高いとされている。今獲れたばかりのような生き生きとした蜆の、白と黒が入り交じった貝殻の模様が目を惹いた。
ウラジロ科ウラジロ属の在来植物。本州山形以南の山野に自生する。正月の注連飾や鏡餅に添えられる飾り物として使われることから、新年の季語になっている。籠などの工芸品を作る材料にもなる。常緑であることから子孫繁栄につながるとされる。葉裏が白いので「裏白」とも呼ばれ、めでたい夫婦の共白髪に見立てられる。2枚の葉が左右対称に並ぶ姿は「夫婦円満」の象徴とも言われる。なお、「歯朶刈(しだがり)」は、正月飾りにする歯朶を刈ることで、冬の季語。
