俳人日野草城(ひのそうじょう)の忌日。1056年1月29日に56歳で逝去した。「凍鶴忌」「鶴唳忌」「銀忌」などともいう。新興俳句運動の旗手として知られ、近代俳句に新風を吹き込んだ。

俳人日野草城(ひのそうじょう)の忌日。1056年1月29日に56歳で逝去した。「凍鶴忌」「鶴唳忌」「銀忌」などともいう。新興俳句運動の旗手として知られ、近代俳句に新風を吹き込んだ。


冷え込んだ大寒のある朝、遠望した秩父の山々が、滴るように蒼かった。距離が遠いほど、目までの間に大量の空気を通過するため、散乱した波長の長い青い光が累積して目に入る現象(レイリー散乱)によるものという。平野部と同様、秩父山系には雪が少ない。
寒中は、日没とともに急激に冷え込み、西の空に残る寒々とした薄明かりが辺りを弱々しく照らす。あちこちに明かりが灯り、自動車はヘッドライトを交差させる。「寒暮」は「冬の暮」の傍題。「寒暮光」は「寒暮」の薄明りそのものを指す言葉。西空が赤く染まる「寒茜」が薄れて夜が近づいてくるが、まだ空の薄明りが残っている様を思い浮かべる。

「猟期果つ」は冬の狩猟が解禁される期間(一般的に11月中旬〜翌2月中旬)が終わり、山に静けさが戻ること。冬の間聞こえていた銃声が絶え、山里に春の気配が訪れる。猟の当事者からすれば、名残惜しい気持ちもあるだろう。
掲句は、狩猟の期間が過ぎて静かになった山里の夕暮れを詠む。「夕星(ゆうづつ)」は夕方の西の空に輝く金星(宵の明星)のこと。陽が沈む頃、真っ先に光を放ち始めるのがこの星だ。細かな描写を一切省略して、「夕星の一つ大きく」と大掴みに平明に表現したところがいい。その声調の伸びやかさは、猟期が終わって春の気配が訪れた山里の静かな雰囲気を感じさせる。山間に住む人の生活実感が背景にあるのだろう。『俳句』2026年2月号。
温室などで、本来春や夏に咲く花を冬に咲かせること、又はその花自体を指す。「室の花」ともいう。かつては、土蔵などで炉火で温めて早咲きさせていたが、現在はおおむね温室やビニールハウスを用いる。シクラメン、バラ、ランなど多種の花が室咲として栽培され、花屋を飾る。
