小川の底などに貼り付いて綿のようにできる氷。氷は、気温が下がり水が固体状になったもの。蝉の羽根のように薄いものを「蝉氷」、鏡のようにものの影を映すものを「氷面鏡」などというが、「綿氷」も氷の形状に応じた言い方の一つ。「氷」の傍題。

小川の底などに貼り付いて綿のようにできる氷。氷は、気温が下がり水が固体状になったもの。蝉の羽根のように薄いものを「蝉氷」、鏡のようにものの影を映すものを「氷面鏡」などというが、「綿氷」も氷の形状に応じた言い方の一つ。「氷」の傍題。

「古年(ふるとし)」は年明けに、去った前年を振り返ってさす言葉。一方、「新玉(あらたま)」は始まったばかりの年のこと。年の始め。
掲句は、去ったばかりの年も新たに迎えた年も、色彩に譬えればすずしろの白だという。すずしろ(清白)はアブラナ科の二年草で、大根の古名。春の七草の一つで、七草粥に入れる七草の中でも、俎板の上のその白さは印象的だ。その清潔な白は、旧年を送り、また、新たな年を迎えた作者の心境を映し出しているようだ。『俳句』2026年1月号。
寒中に鶏が産んだ卵。他の季節に産んだものより滋養に富み、貯蔵が利くとされ、昔から珍重されてきた。かつては冬場の貴重な栄養源として重宝された。

「栴檀(せんだん)」はインド、中国、東南アジア等原産のセンダン科の落葉高木で、古く中国から日本に伝来した。関東以西の海岸付近の暖地に自生するほか、庭園などに植えられている。別名「楝(おうち)」。秋に2センチほどの実が黄熟する。実は、冬に葉が落ちた後も梢に残っていることが多いが、春先までには鳥に食べられてしまう。「楝の実(おうちのみ)」、「金鈴子(きんれいし)」、「苦楝子(くれんし)」とも呼ばれる。

「御慶(ぎょけい)」は家族、親戚、友人、知人、近隣の人たちの間で年始に交わされる挨拶のこと。普段は親しんだ間柄でも、改まって去年の礼を述べ、新年のよき付き合いをお願いする。
掲句は、年始に人間の間で交わされる「御慶」が小鳥たちの間でも交わされていて、その声が切株に降り注いでいると詠む。メジロはメジロ同士、ヒヨドリはヒヨドリ同士で、よき年を迎えたことを喜び合っていると考えるのは、確かに楽しい。地平線を離れた太陽の光が、樹上の鳥たちにも、樹下の人々にも満遍なく生の喜びを与えていることだろう。『俳句』2026年1月号。