「秋深し」は、晩秋の頃のもの淋しさの漂う静けさや落ち着いた風情をいう。多分に心理的な言葉。
掲句は立冬を前にして、木々と木々に群がる鳥を詠んだ作品。人の目に好ましい樹形があるように、鳥たちにも止まりやすい木や憩える枝があるようだ。朝、疎水の小橋を渡るとき、梢にいつも雀が群がっている枯梅がある。近くに餌がある訳でもないので、朝日を待っているように思えるが、本当のところは雀に聞いてみなければ分からない。外敵が良く見えるというのも、雀たちにとって大事な条件なのかも知れない。令和6年作。
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