カシオペア座の和名。五つの星がW形に並び、それを舟の碇に見立ててこの名がある。北極星を挟んで北斗七星と対置しており、北極星を見つける目印の一つ。「秋の星」の傍題としている歳時記もある。

カシオペア座の和名。五つの星がW形に並び、それを舟の碇に見立ててこの名がある。北極星を挟んで北斗七星と対置しており、北極星を見つける目印の一つ。「秋の星」の傍題としている歳時記もある。


朝、庭先に柿を食べに来ていた鵯(ひよどり)。鵯はヒヨドリ科の野鳥で、全国に留鳥として生息しているお馴染みの鳥。関東近辺では四季を通して見られる。渋が抜けて柿が甘くなったのか、ここ数日は鵯や目白が頻りに食べにくる。大柄な鵯が来ると、目白は姿を消してしまう。無遠慮で図々しいところもあるが、憎めない剽軽者である。
紅葉した葉が日の光を受けて照り輝いていること。「照紅葉(てりもみじ)」ともいう。青空を背景に、赤や黄色の色鮮やかな葉が日差しを受けてさらに美しさを増す。晩秋のひと時の華やぎである。

「八月」は立秋を過ぎて、暦の上では夏から秋へと季節が変わる月。しばらく暑い日が続くが、そうした中にも暑さは盛りを越え、徐々に秋の気配が濃くなってゆく。原爆忌、終戦日、盂蘭盆(うらぼん)などが次々に巡ってきて、亡き人を偲び、戦禍の犠牲者を悼む鎮魂の月でもある。
掲句は、被爆地長崎で被爆樹のクスノキが蘇った話や、原爆の日や終戦日に一斉に行われる人々の黙祷の光景が契機になってできた作品。やや具象性に乏しいが、鎮魂の月である「八月」の一面が捉えられたのではないかと思っている。令和7年作。
「蝉生る(せみうまる)」は蝉が羽化すること。蝉の幼虫は、数年間地中に棲んだあと地上に出て羽化する。背中を割って殻から抜け出た蝉は、最初、透き通るような萌黄色をしている。
掲句は、夏も終わりの頃、散歩の際に羽化したばかりの蝉の青みを帯びた白い姿を見かけての作品。まだ明けきらぬ暁、東の空にほっそりと月が残っていた。月光が幹に止まっている蝉に届いていた訳ではないが、生まれたばかりの蝉が体にまとう微光と月明りに、同質なものを感じた。秋も近い頃の澄んだ月明かりだった。令和7年作。