直立の骨骼標本冬に入る 

「冬に入る」は暦の上で立冬を過ぎたことをいう。まだそれ程寒くないが、日々の生活の中で実感として冬の訪れを感じ取ることも多い。「立冬」は陽暦の11月8日頃。

掲句は、本郷キャンパスにある東京大学総合研究博物館に展示されていた縄文人の骨骼標本(こっかくひょうほん)に触発されての作品。垂直歩行の人の姿勢そのままに、直立した骨骼標本が展示されていた。静まり返った館内には、既に冬めいた空気が漂い、骨骼標本の辺りだけ時間が止まっているような錯覚を覚えた。平成16年作。『春霙』所収。

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