「八月」は立秋を過ぎて、暦の上では夏から秋へと季節が変わる月。しばらく暑い日が続くが、そうした中にも暑さは盛りを越え、徐々に秋の気配が濃くなってゆく。原爆忌、終戦日、盂蘭盆(うらぼん)などが次々に巡ってきて、亡き人を偲び、戦禍の犠牲者を悼む鎮魂の月でもある。
掲句は、被爆地長崎で被爆樹のクスノキが蘇った話や、原爆の日や終戦日に一斉に行われる人々の黙祷の光景が契機になってできた作品。やや具象性に乏しいが、鎮魂の月である「八月」の一面が捉えられたのではないかと思っている。令和7年作。
kknmsgr
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