日本を含む東アジア等原産のキンポウゲ科の多年草。全国の山地の落葉樹林下や草地に自生する。晩夏から秋にかけて、白い小花を穂のように咲かせる(両性花又は雄花)。若芽を茹でて、水にさらして山菜として食したこと、また、根は「升麻(しょうま)」と呼ばれ、生薬として用いられたことからこの名がある。なお、歳時記には掲載されていない。

「冬」は四季のひとつ。立冬(11月8日頃)から立春前日(2月3日頃)までの期間。陽暦ではおおむね12月・1月・2月を指す。『古今和歌集』の時代から、「冬」は枯れきった淋しさを本意として詠まれてきた。
掲句は父亡き後の和室の床柱(とこばしら)に目をとめての作品。床柱は、和室にある床の間の脇に立てられる化粧柱のこと。しんと静まったその柱に目をとめたとき、改めて父の不在が意識された。死は人を生者とは別の世に連れ去ってしまう。「冬の床柱」が活きている。『俳句界』2025年10月号。
バラ科の落葉小高木。別名「桷(ずみ)」。高原、湿原などに自生する。初夏に、梨の花に似た白い花をつけた後、秋に実が黄熟する。小さな実はリンゴのような香りがするが、酸味・渋みがあり生食には適さない。単に「小梨」といえば秋の季語。歳時記には「山梨」の傍題として掲載されていることが多い。

秋も終わりに近づく頃、肌に触れる物や空気をひんやりと感じること。「冷やか(ひややか)」の傍題だが、「冷やか」が皮膚感覚だけでなく、人の態度や物言いについての形容にも用いられるのに対し、「秋冷」は空気が冷えてきたことを全身で感じ、秋の深まりを意識するニュアンスがある。
