ウナギ目ハモ科の魚。形は鰻に似ているが、鱗はなく、鋭い歯を持つ。本州中部以南の沿岸域に生息する。昼は海底の泥のなかにひそみ、夜、動き回って、小魚、甲殻類などを捕食する。梅雨時から8月初旬の産卵期が旬とされ、祇園祭の頃の京都の味覚を代表する。身と皮の間に小骨が多く骨切りをしてから料理する。白身であっさりとした味わいの夏の高級魚。瀬戸内海や大阪湾で旬にさきがけて獲れる小ぶりのものが「水鱧(みずはも)」。

ウナギ目ハモ科の魚。形は鰻に似ているが、鱗はなく、鋭い歯を持つ。本州中部以南の沿岸域に生息する。昼は海底の泥のなかにひそみ、夜、動き回って、小魚、甲殻類などを捕食する。梅雨時から8月初旬の産卵期が旬とされ、祇園祭の頃の京都の味覚を代表する。身と皮の間に小骨が多く骨切りをしてから料理する。白身であっさりとした味わいの夏の高級魚。瀬戸内海や大阪湾で旬にさきがけて獲れる小ぶりのものが「水鱧(みずはも)」。

「無月(むげつ)」は陰暦8月15日の名月の夜、空を覆う雲に月が隠れていること。待ちわびた月が隠れて見えないのは残念だが、そこに風情を見出すところに、日本人の美意識が垣間見える。
掲句は「無月」の夜、手に抜き捨てた草のにおいが付いたままになっていることに気づいて詠んだ作品。折角の満月が姿を現さないのは期待外れだが、中秋の名月の夜だと思えば、空が雲に覆われているとはいえ、華やぐ心も無くはない。からりと晴れわたって澄んだ月光に照らされているより、気持ちが落ち着くように思う。平成20年作。『春霙』所収。
秋に咲く草花が植えられた庭園のこと。同様に「花畠(はなばたけ)」、「花園(はなぞの)」、「花圃(かほ)」も秋の季語。なお、「お花畑」は夏の高山植物の群生地のことで、これらの季語と全く意味が異なるので注意が必要だ。

陸に生息する巻貝の一種で、殻が退化しているものの総称。腹面を伸縮させて這い、その跡は粘液がこびりついて銀色に光る。目につくようになるのは、特に梅雨の終わり頃から。畑の農作物を食害する害虫とされている。「なめくじり」「なめくじら」ともいう。

「茶立虫(ちゃたてむし)」は、チャタテムシ目の昆虫の総称で、体長数ミリほどの小さな虫。障子などにとまって、サッサッと茶を点てるような音で紙を掻くことからこの名がある。もの寂しい秋の音の一つ。
掲句は独り留守居をしているとき、障子に茶立虫の音を聞き留めての作品。そういえば、その日は旅行にでも行ったのか、隣家は音ひとつ無く、しんと静まり返っていた。庭のコオロギの声も弱々しくなる時分であった。平成20年作。『春霙』所収。