「胡瓜(きゅうり)」はウリ科の一年草であり、古くから栽培されている夏野菜の一つ。歯応えのある食感とすっきりとした味わいがある。
掲句は庭や菜園で育てている胡瓜を捥いでいるところだろう。夏の収穫期には、毎朝、その日食べる分を捥ぎに出る。といっても、スーパーに並んでいるような行儀のよい胡瓜ばかりとは限らない。中には大きく曲がったのや、時季を逸して黄ばんだのもあるのだ。その不揃いな胡瓜を「家族のような」と形容したところに、胡瓜の不揃いを肯定する作者の広やかな心と、穏やかな日常が見えるようだ。『俳句』2025年9月。


