「白露(はくろ)」は二十四節気の一つ。秋分より15日前で、太陽暦では9月8日頃。ようやく秋の気配が濃くなり、朝晩と日中の気温差が大きくなる。朝日を受けて草露がきらきらと輝く。
朴(ほお)は初夏の頃枝先に白い芳香のある大きな花を咲かせた後、長楕円形の実ができる。実は9月から11月にかけて赤く熟す。掲句は「白露」の頃の熟し始めの朴の実の色合いを詠んだ作品。ほのぼのと紅色が兆した朴の実に、季節の確かな足取りを感じた。令和4年作。
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