「秋灯(あきともし)」は秋の夜の灯火のこと。シュウトウとも読む。灯火の下で、長い夜を独り静かに味わい、友と語らい、書に親しむ。
掲句は「秋灯」に照らされた一部屋を詠む。居間、リビングなどと呼ばれる一部屋に、作者は多くの時間を過ごす。その部屋の中に、作者の居場所がいくつもあるというのだ。本を読むときはソファーに腰掛け、食事の時はテーブルに向かい、パソコンを使うときは隅の椅子に腰かけ、といったように。秋は、自らの日常を改めて振り返る季節でもある。『俳句』2025年9月号。
「秋灯(あきともし)」は秋の夜の灯火のこと。シュウトウとも読む。灯火の下で、長い夜を独り静かに味わい、友と語らい、書に親しむ。
掲句は「秋灯」に照らされた一部屋を詠む。居間、リビングなどと呼ばれる一部屋に、作者は多くの時間を過ごす。その部屋の中に、作者の居場所がいくつもあるというのだ。本を読むときはソファーに腰掛け、食事の時はテーブルに向かい、パソコンを使うときは隅の椅子に腰かけ、といったように。秋は、自らの日常を改めて振り返る季節でもある。『俳句』2025年9月号。
ザルガイ科の二枚貝。本州以南から九州にかけての内湾の砂泥に棲む。長さ8センチほどの殻は円形で薄い。鮨種、酢の物にするほか、干して食用にされる。江戸時代に握りずしが誕生して以来のお馴染みのネタ。足の形が鳥の頭部に似ていることからこの名が付けられたとも言われるが、諸説がある。他の多くの貝と同様、春の季語。

「笹(ささ)」はイネ科タケ亜科に属する植物のうち、その茎にあたる稈(かん)を包んでいる葉鞘が枯れる時まで残るものの総称。「篠(しの)」ともいうが、「笹」は一般的に丈の低いタケ類を指す。クマザサ、アズマネザサ、ミヤコザサ、ネザサなど多くの種類がある。入梅の頃、横に這った地下茎から新芽(筍)を出す。「篠(すず)の子」の傍題。

地中海沿岸原産のキンポウゲ科の多年草。日本には明治初年に渡来し、観賞用に広く栽培される。晩春の頃、球根からてのひら状の葉を出し、その間に花茎を数本出して、ケシに似た五弁の花を開く。色は赤、ピンク、紫、青、白など。
下の写真はメドウ・アネモネ(北米原産のアネモネの一品種)。

「楸(ひさぎ)」はアカメガシワ又はキササゲの古名だが、そのいずれを指すかは確定していない。アカメガシワはトウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木。日本各地の山地に自 生する。夏、枝先に円錐花序を延ばし、そこに小さな白色の花をびっしりつける。秋にやわらかいとげで覆われた実をつける。実は熟すと裂けて暗紫色の種をこぼす。また、キササゲは、中国原産のマメ科の落葉樹で、薬用及び鑑賞目的で庭先や公園に植栽される。花冠は黄白色であり、開花後はマメ科特有の細長い豆果を複数形成する。上記のどちらを指すにしても、単に「楸」といえば、初秋に紅葉し葉を散らすものとして秋の季語に分類されている。
下の写真はアカメガシワの花。
