ワラジムシ目の動物。昆虫よりも、カニやエビ、シャコ類、オキアミ類などに近い生物とされる。陸生で、刺激を与えると団子のような体勢になる。 土壌に生息して分解者の役割を担っている。発生時期は初夏から秋にかけて。なお、子供たちには親しまれている生き物だが、歳時記には掲載されていない。

「椿」は万葉集以来歌に詠まれ親しまれてきた春を代表する花の一つ。つやつやした肉厚の葉の中に真紅の花を咲かせる。「落椿」という言葉があるように、花びらが散るのではなく、花一つ一つが丸ごと落ちる。最も一般的な藪椿のほか、八重咲や白椿、雪椿など多くの品種がある。
掲句は近くの公園での作品。ゆっくりと上ってきた太陽が木立を抜けて椿を照らし出す頃、ラジオ体操に来ていた人々も去り、公園は静寂を取り戻す。花の蜜を吸いに来た鵯やメジロの声の中にしばらく佇んで、椿を眺めた。どれもごく一般的な一重の紅椿である。時折かさっと乾いた音がして椿が地に落ちた。令和7年作。
仏教寺院などで、夏の一定期間僧が一室に籠り修行すること。陰暦4月16日に始まり7月15日に終る寺院が多い。釈迦在世中よりインドで始まり、仏教とともに中国や日本にも伝わった。雨期に活発になる草木や昆虫、小動物に対する無用な殺生を防ぐため、個々に活動していた僧が、一定期間ひとところにこもって修行するものとされる。現在でも禅宗では、その修行が行われている。安居に入ることを「結夏(けつげ)」「結制」、安居が明けることを「解夏(げげ)」という。また、供えられる仏華を「夏花」、写経を「夏書」という。日本では冬でも行われ、これが「冬安居」。

「龍太忌」は俳人飯田龍太の忌日で、2月25日。平成19年のこの日86歳で亡くなった。
鶫(つぐみ)は晩秋の頃北方から日本に渡ってきて、比較的春が深まるまで日本にとどまる冬鳥。単に鶫といえば秋の季語になる。春の日がようやく暮れかかる頃、畑の暮靄(ぼあい)の中から聞こえてくるその声には、ひと冬馴染んだ地を惜しんでいるような素朴な味わいがある。そんなとき、龍太が鶫のことに触れたいくつかのエッセイを思い起こした。令和7年作。