和食・洋食に関わらず夏向きの料理を総称していう。素材や盛り付けにも涼しさを感じるよう工夫を凝らす。さっぱりした口当りの涼しげな一口ものや新鮮な野菜や果物をあしらい彩りに工夫をこらしたものなどが目に浮かぶ。

和食・洋食に関わらず夏向きの料理を総称していう。素材や盛り付けにも涼しさを感じるよう工夫を凝らす。さっぱりした口当りの涼しげな一口ものや新鮮な野菜や果物をあしらい彩りに工夫をこらしたものなどが目に浮かぶ。

野鳥の多くは春に繁殖期を迎え、産卵、抱卵、育雛(いくすう)する。卵を抱く期間は鳥の種類によって異なる。メジロなどは12日間ほど雄雌交替で抱卵する(下の写真)。「鳥の卵」(春季)の傍題で春の季語になっているが、実際には夏に入ってから目にすることが多い。

一般的には新暦の六月を指す。北海道と沖縄を除き、ほぼ梅雨の時期に当たる。雨がちな日が続いて、じめじめとした鬱陶しさを覚える一方、稲作には貴重な水をもたらしてくれる。野も山も深々とした緑を呈し、夜は蛍が明滅する。紫陽花や菖蒲などが花開く。

「のれそれ」は穴子の稚魚。関西や四国での古くからの漁師言葉・市場言葉という。かつては、生で酢味噌などととともに食される地場の味覚だったが、最近では関東近辺の鮮魚売り場でも見かけるようになった。透明で細長い姿は、白魚(しらうお)や白子(しらす、イワシ類の稚魚)と似ている。
これらのうち最も古く江戸時代から句に詠まれ、歳時記に掲載されているのは白魚(春季)。また、白子干(白子を茹でて塩干ししたもの)は戦後季語として定着した。一方、「のれそれ」は手元の歳時記には載っていないが、2000年代以降、春の季語として主要な歳時記に掲載されつつあるようである。地方発の食材が季語として認められる一例だろう。
「のれそれ」には柔らかく流動的な語感があり、口の中で溶ける食感とともに春の訪れを感じさせる。四国・関西の地域性・風土性を詠み込む中で、この季語を活かしていけたらいいと思う。
大型のコウイカ(甲のあるイカ)の仲間で、体内に貝殻の名残である甲を持っている。甲の幅が広く、特徴的な紋模様が見えることからこの名がある。標準和名はカミナリイカ。関東以南の沿岸に生息する。肉厚なので刺身や焼き物などにする。「烏賊(いか)」の傍題。
