「箱根空木(はこねうつぎ)」はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。北海道から九州まで広く分布するほか、庭木にもされる。箱根に自生していることはほとんどなく、「箱根」の名を冠したのは誤認によるものとされる。初夏から仲夏にかけて漏斗状の花をつける。花の色が白から紅に変るので、紅白混じりに咲き盛る。はじめから花の色がベニバナであるものをベニバナハコネウツギとして区別している。
下の写真は同じタニウツギ属で中国原産の大紅空木(おおべにうつぎ)。

「箱根空木(はこねうつぎ)」はスイカズラ科タニウツギ属の落葉低木。北海道から九州まで広く分布するほか、庭木にもされる。箱根に自生していることはほとんどなく、「箱根」の名を冠したのは誤認によるものとされる。初夏から仲夏にかけて漏斗状の花をつける。花の色が白から紅に変るので、紅白混じりに咲き盛る。はじめから花の色がベニバナであるものをベニバナハコネウツギとして区別している。
下の写真は同じタニウツギ属で中国原産の大紅空木(おおべにうつぎ)。

もともとbarbecue(BBQ)は英語圏の野外調理スタイルで、日本で知られるようになったのは1950年代。その後、屋外レジャーブームの中で、郊外やキャンプ場での「バーベキュー」が一般化していった。
俳句で「バーベキュー」が詠まれるようになったのは1980年代以降。夏の定番イベントとして日本人の間に定着するにしたがって、作例が増えていった。
歳時記に夏の季語として明記されるようになったのは2010年代初めで、以降季語として定着した。とはいえ、今のところ 星空のととのふまでをバーベキュー 小山玄黙 などの作例はあるものの、佳句に乏しいことは否めない。「キャンプ」「テント」などとともに、今後も俳句に詠まれていくと思われる。
ヨーロッパ、西アジア等原産のキンポウゲ科の多年草。ただし、暑さに弱く日本の夏を越せないため、日本では一年草。和名「大飛燕草(おおひえんそう)」。観賞用に栽培される。初夏の頃、青、紫、白、ピンクなどの花を咲かせる。結婚式のブーケとして使われることも多い。なお、南ヨーロッパ原産の「飛燕草(ひえんそう)」(夏季)もデルフィニウムの一種。

初夏の頃のやや汗ばむほどの暑さ。大正3年の『俳句季寄せ』に初めて掲載され、大正年間に定着した季語。この頃好天の日は気温が上がり、歩いていてもうっすらと汗ばむほどになる。木陰や風が心地よくなる頃でもある。「薄暑」の時季を過ぎると間もなく梅雨の季節になり、それが明けると、「大暑」「炎暑」「極暑」といった季語が相応しい本格的な夏を迎える。

「サンダル」は足をおおい包まず、底や台をひもやバンドで足にとめる履物の総称。足を露出した開放的な夏の履物。
明治時代末以降輸入品を通じて日本に入り、下駄に代わる日常的な存在となって、昭和後期には生活に定着した。俳句に詠まれるようになったのは1970年代以降とされる。
歳時記に取り上げられるようになったのは1990年代後半から。初めは他の季語の傍題として扱われていたが、2000年代後半から角川『合本俳句歳時記』などで夏の季語として項目化されてきている。因みに、手元にある『角川俳句台歳時記 夏』(2006年発行)には掲載されていない。
開放感のある夏の暮らしを特徴づける季語の一つとして、今後も詠まれていくと思われる。
