フサカサゴ科の海水魚。目が頭に比べて大きいことからこの名がある。「クロメバル」、「シロメバル」、「アカメバル」など多くの種類があり、体長は成魚で20~30センチほど。沿岸の岩礁に棲む。煮つけ、塩焼き、椀種にする。

フサカサゴ科の海水魚。目が頭に比べて大きいことからこの名がある。「クロメバル」、「シロメバル」、「アカメバル」など多くの種類があり、体長は成魚で20~30センチほど。沿岸の岩礁に棲む。煮つけ、塩焼き、椀種にする。

北アメリカ東部原産のツツジ科カルミア(ハナガサシャクナゲ)属の常緑低木。日本には明治末期に移入された。和名は「アメリカシャクナゲ」だが、シャクナゲの仲間ではない。5~6月、コンペイトウ形の蕾が解けて、白、赤、ピンク又は茶色の五角形の椀形の花を咲かせる。なお、歳時記には掲載されていない。

「筒鳥(つつどり)」はカッコウ科の夏鳥。山中でポポ、ポポ、ポポと幽遠な声で繰り返し鳴く。産卵期は5月~6月で他の鳥の巣に托卵する。
掲句は高野山での作品だが、特定の場所に拘って観賞する必要はないだろう。山間の鉱泉宿か宿坊などでの一夜。旅中の浅い眠りが途切れたとき、「筒鳥」の声が聞こえてきたのだ。既に夜明けの薄明りが作者の枕辺に差しているのかも知れない。「浅き眠りのきれぎれに」との措辞には、明け易い夜を惜しむ思いが滲む。『俳句』2025年6月号。
派手な図柄を染め抜いた開襟シャツ。単に「アロハ」ともいう。南国ハワイの人たちが好んで身につけたもので、戦後、日本に渡来した。夏、海水浴場などでこれを着た人を多く見かける。「夏シャツ」の傍題。

ブラックベリーはヨーロッパ等原産のバラ科キイチゴ属の蔓性落葉低木。ラズベリーなどとともに海外から導入された。日本の自生種であるクサイチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、カジイチゴ、バライチゴ等と同様、木苺の一種。晩春の頃、白やピンクの花を咲かせる。夏に熟れる実は、生食のほか、ジャムや菓子の材料になる。歳時記には掲載されていないが、「木苺の花」(春季)として詠むことができるだろう。
