「泰山木(たいさんぼく)」は明治初期に米国より渡来したモクレン科の常緑高木。白木蓮に似た純白の大きな花を初夏に咲かせる。
掲句は胸像の真上に高々と咲いた泰山木の花を詠んだ作品。強い芳香が辺りを包んでいた。その時〈ロダンの首泰山木は花得たり 源義〉の句が脳裡にあったことは否定できない。あれこれ小細工をするのではなく、泰山木のように単純で線の太い句を詠もうと心掛けた。平成29年作。
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