地中海沿岸等原産のヒガンバナ科スイセン属の球根性の多年草。中国を経由して、古く日本に渡来した。葉は細長い線形となり、一本の茎に5~8個の花を房状につける。花は白い花弁と盃状の副花冠を持つ。観賞用に庭先や公園の花壇等で栽培されるが、逸出して野生化しているものもある。副花冠が黄色いニホンスイセンのほか、副花冠が白色をしているペーパーホワイト(ナルキッスス・パピラセウス、下の写真参照)も房咲水仙の一種。

地中海沿岸等原産のヒガンバナ科スイセン属の球根性の多年草。中国を経由して、古く日本に渡来した。葉は細長い線形となり、一本の茎に5~8個の花を房状につける。花は白い花弁と盃状の副花冠を持つ。観賞用に庭先や公園の花壇等で栽培されるが、逸出して野生化しているものもある。副花冠が黄色いニホンスイセンのほか、副花冠が白色をしているペーパーホワイト(ナルキッスス・パピラセウス、下の写真参照)も房咲水仙の一種。

「初山河(はつさんが)」は元日に眺める山河のこと。日ごろ見慣れた山や川も、正月を迎えたばかりの目には、ことさら新鮮に映ずる。「初景色」とほぼ同様の意味だが、「初山河」には、自らの住むふるさとの自然を大掴みに捉えた趣がある。
掲句は元日の朝、いつもの散歩コースを辿りながら、西を走る秩父連山を眺め遣っての作品。夜通しの風も収まって、遥かな山々がくっきりと己を顕していた。新たな年を迎え、改めて生きて呼吸している自らを振り返った。「初山河」を前にした自分自身に意識を向けた一句。令和7年作。
四手(しで)は、カバノキ科クマシデ属の落葉高木。日本ではサワシバ、クマシデ、アカシデ、イヌシデ、イワシデの5種が、主として山地や林中に自生する。果穂が、しめ縄などに付ける紙の四手に似ていることからこの名がある。晩春の頃、一つの木に雄花と雌花をつける(雌雄同株)。目につくのは雄花。関東近辺の雑木林でよく目にする木の一つだが、歳時記には記載がない。

俳句で単に「蟹(かに)」(夏季)といえば、山や川、磯にいる沢蟹や磯蟹などの小蟹のこと。沢蟹などは夏料理の涼感の演出に用いられたり、から揚げにして食したりすることもあるが、一般的には食用ではない。 わが行けば道のさきざき蟹よぎる 誓子 の作があるように、山住みの人にも海辺に住む人にも親しまれている小動物。古俳諧にも作例がある。
一方、食用になる蟹についてみると、ずわい蟹や鱈場蟹は、身が締まって美味になる冬季が旬で、冬の季語。また、ワタリガニの別名をもつ蝤蛑(がざみ)は産卵期の春から初夏が旬で、夏の季語。
毛蟹は四季を通して水揚げされるので季節感に乏しく、歳時記には掲載されていない。 毛蟹の中でもオホーツク海で流氷が去る春先に獲れる若ガニは、夏から秋にかけて身入りが良くカニミソも楽しめる堅(かた)ガニと呼ばれるものになる。一般的に好まれるのは堅ガニだが、殻が柔らかく、身に甘みがある若ガニを好む人もいるという。また、冬から年末には、寒さから身を守るために脂乗りが良くなるので、毛蟹の旬は冬ともいわれる。
冬の味覚の代表のように言われるずわい蟹や鱈場蟹だが、手元の歳時記の作例を見ると、これという作品は一句もない。これらの蟹を前にすると、誰もが口腹を満たすことに専らになってしまうためだろうか。
