初山河息深く吸ひ深く吐き

「初山河(はつさんが)」は元日に眺める山河のこと。日ごろ見慣れた山や川も、正月を迎えたばかりの目には、ことさら新鮮に映ずる。「初景色」とほぼ同様の意味だが、「初山河」には、自らの住むふるさとの自然を大掴みに捉えた趣がある。

掲句は元日の朝、いつもの散歩コースを辿りながら、西を走る秩父連山を眺め遣っての作品。夜通しの風も収まって、遥かな山々がくっきりと己を顕していた。新たな年を迎え、改めて生きて呼吸している自らを振り返った。「初山河」を前にした自分自身に意識を向けた一句。令和7年作。

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