サギ科の鳥。嘴と足が長く首が短い。後頭の羽毛は長く背面は暗青緑色。夏鳥として本州以南に渡来するが、西日本の一部の地域では、越冬するものもある。日中は川の近くの木の茂みに休 み、夕方から活動し川や水田で魚やザリガニなどを獲る。翼の白い羽が笹の葉のように見えることからこの名がある。繁殖期は5、6月。なお、近縁種のゴイサギは留鳥。

サギ科の鳥。嘴と足が長く首が短い。後頭の羽毛は長く背面は暗青緑色。夏鳥として本州以南に渡来するが、西日本の一部の地域では、越冬するものもある。日中は川の近くの木の茂みに休 み、夕方から活動し川や水田で魚やザリガニなどを獲る。翼の白い羽が笹の葉のように見えることからこの名がある。繁殖期は5、6月。なお、近縁種のゴイサギは留鳥。

馬の瞳も零下に碧む峠口 龍太
昭和32年作。作者の自句自解によると、この句は、甲州芦川村の人々が、馬に炭を背負わせて甲府まで峠を下っていく情景だという。厳冬期の山村の一場面だ。
だが、この句には季語とおぼしきものがない。作者はこの辺りの事情について、自句自解で、「この句の「零下」という言葉は歳時記にはない。しかし、冬の季感はあるだろうと考えて使った。」と記す。実作者としての季語に対する柔軟な考え方が窺える記述である。
改めて調べてみると、「零下」はどの歳時記にも季語としては掲載されていない。一方、「零下」と同様の意味の「氷点下」を冬の季語としているものはある。また、「真冬日」は気象用語としては一日の最高気温が零下の日のことだが、これは「冬深し」の傍題として出ている。
以上のことから、「零下」には冬の季感があるものの、「零下」を詠み込んでも無季の句に分類されることになる。
「零下」「氷点下」などは正確に意味が伝わる科学用語としては優れているが、言葉の喚起するイメージの厚みに乏しいことから、季語として定着するには力不足というところだろう。頭掲の龍太の句も、龍太作品としては格別秀抜な句とはいえない。今後「零下」を用いたすぐれた作品が生まれれば話は別になるのだが・・・。
バカガイ科の二枚貝。「海松貝(みるがい)」ともいう。日本沿岸の内海の泥中に生息する。殻に海松(みる)が付いていることが多く、海松を食べているように見えることからこの名がある。横長の卵形の殻は白く、厚い殻皮で覆われている。太くて長い水管を突き出しており、主にこれを寿司種などの食用とする。冬から春が旬。なお、海松は海藻の一種で、これも春の季語。

ナデシコ科の二年草。在来種のミミナグサとヨーロッパ原産のオランダミミナグサがあり、現在主に見かけるのはオランダミミナグサ。道路や道ばた、畑などに自生する。4月から6月にかけて白い五弁の小花をつける。葉は食用にもなり、ねずみの耳に似ていることからこの名がある。

「日脚伸ぶ」は年も明けて、少しずつ日が長くなること。一年のうちで最も昼が短い冬至を過ぎると、日一日と日照時間が延びて、昼が長くなってくる。1月の半ばを過ぎる頃になると、日没が遅くなったことや昼間の日差しの強さを実感するようになる。一歩ずつ立春が近づいてくる。
掲句は上野の動物園での作品。象の足元のコンクリートの床の上に、食べこぼした餌でも漁ろうとしているのか、一羽の鶺鴒(せきれい)が来てしきりに尾を振っていた。餌をもらいながらゆったりと日々を過ごす象と、その足元をちょこまかと歩き回る剽軽者の鶺鴒の対照に、ある種の趣を感じた。下五の「日脚伸ぶ」に、冬の終りが見えてきて、めっきり昼の時間が延びた頃の、ほっとしたような明るい安堵感が出ていれば幸いだ。平成20年作。『春霙』所収。