青木はミズキ科の雌雄異株の常緑低木。雌木は夏から秋にかけて棗に似た形の実をつけ、冬に赤く熟する。実は翌年春まで残り庭を彩る。

青木はミズキ科の雌雄異株の常緑低木。雌木は夏から秋にかけて棗に似た形の実をつけ、冬に赤く熟する。実は翌年春まで残り庭を彩る。

「花」は桜のことだが、植物としての桜よりも、心に映るその華やかな姿に重心がある。日本の春の美しさを代表する。「花月夜(はなづきよ)」は桜の花が咲いた美しい月夜のこと。
掲句は近くの川沿いの桜を詠んだもの。ほとんどが染井吉野で、ほぼ同時期に植えられたと見えて、ひと頃より梢の蕾の数が減り、見栄えがしなくなったのは致し方ないことだが、それでも花の盛りの頃夜昼となく小橋に佇むと、その華やぎや豊かさを満喫できる。誰にも乱されない贅沢な時間だ。「一朶(いちだ)」「万朶(ばんだ)」と対比することによって、咲き盛る花のボリュームを表現したかった。平成28年作。
秋に北から日本に渡ってきた雁や鴨などの渡り鳥が、春、再び北の繁殖地へ帰る頃の曇り空のこと。渡り鳥が群れをなして飛び去ったあとのどんよりした空には、一抹の淋しさがある。その頃の雲を「鳥雲」、その頃吹く風を「鳥風」という。また、「鳥雲に入る」は北方に帰る渡り鳥が、雲間はるかに見えなくなること。

ウコギ科に属する多年草。北海道から九州の山野に自生するほか、畑などでも栽培される。葉は大型の羽状で晩夏から秋にかけて球状の白い小花をつける。春の若い茎を食用とし、吸い物、酢の物、和え物(独活和)、糠漬、味噌漬などとして食す。香気と歯ざわりを愉しむ。

「ゴールデン・ウィーク」は、4月末から5月初めにかけて巡ってくる昭和の日、みどりの日、憲法記念日などの休日の多い週をさす和製英語。黄金週間ともいう。晩春、初夏の好季節でもあり、観光地や各イベント会場はにぎわい、交通機関が混雑する。「ゴールデン・ウィーク」ができたのは、昭和23年施行の『国民の祝日に関する法律』で、憲法記念日やこどもの日などの休日が定められたことが契機になっている。戦後生まれた新しい季語の一つ
髪刈つて病者のゴールデンウイーク過ぐ 林火 黄金週間啼かぬ鴉の枝に来て 真砂女
「ゴールデン・ウィーク」は既に日本人の日常用語としては定着しているが、歳時記を見てもこれといった作例はない。言葉に粉飾がありすぎて作りにくい季語の一つなのかも知れない。