サクラエビ科の小海老。東京湾口から相模湾・駿河湾までの太平洋岸の深海に生息する。透明で桜色をしていることからこの名がある。春、夜間に浅海に浮上するところを獲る。生食のほか、干海老にすることが多い。別名「ひかり蝦」。

サクラエビ科の小海老。東京湾口から相模湾・駿河湾までの太平洋岸の深海に生息する。透明で桜色をしていることからこの名がある。春、夜間に浅海に浮上するところを獲る。生食のほか、干海老にすることが多い。別名「ひかり蝦」。

歳徳神がいる方向を陰陽道で恵方といい、恵方詣はその年の恵方に当たる社寺に初詣すること。歳徳神の方角はその年の干支により陰陽道で決められる。恵方詣をすると一年分の福が授かるという。
初詣に行く道すがらの情景だろう。鴨だろうか川鵜だろうか、一羽の鳥が水を蹴って飛び立った。「水蹴つて立つ」は、深々と湛えた水の量感やその揺らめきを感じさせる措辞。鳥が飛び立って波立った水の上にも青空にも、新春のめでたく厳かな気配が満ちている。『俳壇』2025年3月号。
梅は中国から伝来したバラ科サクラ属の落葉樹。春先に他の花にさきがけて咲くが、枝が枝垂れている「枝垂梅」はその一品種。花を観賞するため庭木などとして地植えにするほか、鉢植えにすることもある。歳時記では梅の傍題になっている。

昔から「秋の日は釣瓶落し」と言われてきた。秋の落日を井戸に落ちていく釣瓶に喩えたものだ。この喩えから、「釣瓶落し」だけでも秋の季題として充分通じるだろうと考え、季題として提唱したのは山本健吉である。
釣瓶落しといへど光芒しづかなり 水原秋櫻子
この句を得て、「釣瓶落し」は秋の季語として定着したといわれる。したがって、比較的新しい季語だ。
掲句は、一読、秋の落日の細く澄んだ光が見えてくるとともに、忽ち暮れてゆく気忙しさの中で、落日に眼を注いでいる束の間の静かさが感じられる佳句だ。特に「といへど」との緩やかな屈折が、落日の光芒の静謐さを現出させて巧みだ。その静謐さは、秋の落日のみならず読む者の心をも包み込む。
手元の歳時記には、掲句を含め、〈淡路文楽一幕釣瓶落しかな 羽公〉など19句が掲載されているが、どの句も秋櫻子の頭掲句には及ばないようだ。