ハナヤスリ科の多年生シダ類フユノハナワラビ(正式名)のこと。畦や林縁などに自生。夏は 枯れて、冬になると高さ30~40センチの葉を伸ばす。二種類の葉の 一つは普通の栄養葉、他は先に黄色い粟粒状の胞子をつける実葉(胞子葉)となる。これが花のように見えるので「花蕨」「冬の花蕨」ともいう。春に芽が出る山菜の「蕨」とは別。

ハナヤスリ科の多年生シダ類フユノハナワラビ(正式名)のこと。畦や林縁などに自生。夏は 枯れて、冬になると高さ30~40センチの葉を伸ばす。二種類の葉の 一つは普通の栄養葉、他は先に黄色い粟粒状の胞子をつける実葉(胞子葉)となる。これが花のように見えるので「花蕨」「冬の花蕨」ともいう。春に芽が出る山菜の「蕨」とは別。

「花吹雪(はなふぶき)」は風に舞い飛ぶ桜の花びらを吹雪に譬えた言葉。爛漫と咲き盛る花が惜し気もなく散っていく様に、日頃心の奥に眠っている古来からの日本人の美意識が呼び覚まされる。
掲句は、花吹雪を眺め、時には花吹雪に包まれながら、自らの心の内にひとつまみ程の狂気を念じたもの。佳き詩は天から恵まれるもので、自らの力量を超えた何かものかが宿らないと得られないと古来から言われている。花吹雪の中にいて、言葉に霊力を与えてくれる人智を超えたその何ものかを思っていた。それは自らの内の一つまみ程の狂気であっても、天から降臨する詩の神であっても、外界の人やモノとの偶然の出会いであってもいい訳だ。平成29年作。
立春を過ぎても、西高東低の冬型の気圧配置がしばらく続く。また、春めいた後、低気圧が日本海寄りを通過した後などに一時的に冬型の気圧配置に逆戻りすることがある。「春北風」はその際に吹き荒れる冷たい北西風のこと。北国では雪が混じることもある。「黒北風(くろぎた)」は西日本での呼び名。「春一番」が本格的な春の到来の先触れであるのとは逆に、「春北風」は本格的な春の到来がまだまだ先であることを実感させる。

「霙(みぞれ)」は雨と雪が同時に入り混じって降ること。地表近くの気温がそれほど低くない冬の初めや終わりに降ることが多い。
地震と水害は、近年毎年のように各地を襲う災害の中でも、とりわけ人々の生活に壊滅的なダメージを与える。掲句はそうした被災地の光景を思い浮かべてできた作品。霙が降り続いている瓦礫の中に、幼い児が日頃乗り回していた三輪車が見える。その子供は今どうしているだろうか。無事でいるだろうか。暗く積み上がった瓦礫の山に、霙は非情の冷たさでびしゃびしゃと降り続ける。災害が続く何とも遣り切れない思いを、「霙ふる」の措辞に託したつもりである。令和6年作。