「東風(こち)」は、春になって西高東低の気圧配置が崩れて、太平洋から大陸の方へと吹く風。ひと口に「東風」といっても、春特有の強風であることもあれば、柔らかい感触の風が吹くこともある。
掲句の実景は樹齢何年とも知れない梅の老木だが、梅に限ることもないだろう。苔むしたごつごつの老木の幹から、緑色の瑞枝(みずえ:瑞々しい若枝)が伸びているのだ。年老いた木に潜んでいる生命力に驚かされた。折から、湿り気を含んだ「東風」が荒々しく木々を吹き抜けていた。いよいよ芽吹きの季節が到来する。令和2年作。
「東風(こち)」は、春になって西高東低の気圧配置が崩れて、太平洋から大陸の方へと吹く風。ひと口に「東風」といっても、春特有の強風であることもあれば、柔らかい感触の風が吹くこともある。
掲句の実景は樹齢何年とも知れない梅の老木だが、梅に限ることもないだろう。苔むしたごつごつの老木の幹から、緑色の瑞枝(みずえ:瑞々しい若枝)が伸びているのだ。年老いた木に潜んでいる生命力に驚かされた。折から、湿り気を含んだ「東風」が荒々しく木々を吹き抜けていた。いよいよ芽吹きの季節が到来する。令和2年作。
冬、初摘み・一番摘みなどとして店頭に並ぶ海苔のこと。海苔は冬から春先にかけて採れるが、その走りの海苔である。海苔篊(のりひび)を立てて生育させる場合と、岩礁にはりついた岩海苔を採る場合がある。柔らかく色も濃く、香りが高い。

新年になって初めて武道や舞踊・生花・茶の湯・謡曲などの遊芸の稽古を始めること。「初稽古」ともいい、より具体的に「吹初(ふきぞめ)」、「吹始」「弾初(ひきぞめ)」「初弾」「琴始」「舞初」「初鼓」「鼓始」「打初」「初謡(はつうたい)」「謡初(うたいぞめ)」「松謡(まつうたい)」「生初(いけぞめ)」などともいう。年頭に家元などの許に門弟が集い、その年の稽古が始まる。

「狐火」は冬の夜、山野や墓地に見える怪しい火のことで、狐が口から火を吐いているの俗説に基づく。火が見える実際の原因は明らかにされていない。
掲句は夜が明ける前の地元の鎮守社の境内での作品。「堂守の灯」は、実際には当神社の神主が早朝二、三のお堂を見回るときの懐中電灯の明かりなのだが、暗がりにその灯が揺らめくさまは、狐火を思わせた。平安時代の延喜21年京都・石清水八幡宮を勧請して創建されたというから、既に千年以上の由緒を持つ神社だが、杜の中の社殿は廃れるままで、確かに狐の棲みつきそうな雰囲気があった。令和5年作。
リュウテンサザエ科に属する拳状の巻貝。日本全国の主として外洋に面した岩礁に海藻類を食べて生息する。夜行性。壺焼、焼栄螺、刺身などとして食される。壺焼は栄螺を殻のまま火の上で焼き、醤油などで味を付けたもの。
